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GWの総括、とか、流川のネコ

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5/6、7を休めれば連休モードは継続中と思うのだが、世間的にはGWは5/5で終わりだそうで。なんだ、ちっちぇーなぁ日本は(笑)

私といえば1日から5日までがっちり休みまくりまして、あらためて思ったことは「仕事辞めても、やることには事欠かないし」。ま、やることと言っても別に立派なことでなくて、散歩するとか、その出先でぼんやりするとか、本を読むとか、そのへんですけど。

昨年のGWは思い立って山口・萩への旅を。今年は事情があって遠出は難しい雰囲気だったので、もっぱら近場で。尾道を歩き、海辺でくつろぎ、街なかをさまよい日陰を探して佇み、夜の公園をうろつくという、まあなんと贅沢な(笑)しかし、日暮れどきあるいは夜の平和記念公園があんなに落ち着くものだとは思いませんでした。あと、夜の流川はやっぱりちょっと怖い。一眼レフなんか提げていると因縁つけられそうで余計に怖い。それでもネコさんに出会うと、人目は無視して、しゃがんだり立ったりしつつシャッター切りまくります。

連休中の読書としては、森山大道さんの「犬の記憶」、「犬の記憶・終章」。まあこれもなにをいまさらの、50周遅れくらいの話です。自叙伝なのだから仕方ないのだがなにかやや感傷的なところがあってそこは私にはちょっとアレでしたが、でも読んでよかった。駆け出しのころ、プロヴォークのころの中平卓馬さんとの交流とかすごく印象深かったですね。それとネットでたまたま引っ掛けた、森山さんと私が好きな柳沢信さんとの、ほんの微かだけれど接点が見えて、それがとてもうれしかったり。

1960年代以降の日本の写真家のあれこれをちっともフォローできていないので、見当違いだったら申し訳ないけれど、表面的な作風としては重ならない、柳沢さんと森山さん中平さんだが、撮り手の心情を写真に--まったく、あるいは、過度に--持ち込まない、という姿勢が共通している、そう私には感じられて、気になるひとたちなんですね。もうお亡くなりになったり、70歳を過ぎた方々なのですが。

という流れでひとつ気づくのは、写真家さんの評価は一枚の作品によってという面もあるけれど、その生き様とか写真家人生全体として何を積み上げて残してきたかによるのではないかと思うのです。たとえば歌手なら、それが一発屋と揶揄されたとしても、ひとつの作品で何十年も人の記憶に残る存在になれますが、極端な話、写真家の本当の評価は晩年あるいは亡くなってからその全体をもとに固まるものではなかろうかと。そういう属性の職業だと感じます。

さ、今日から仕事。



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by scratchphoto | 2010-05-06 00:08 | きょうのひとこと