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scratch!!!

危険な通り道

きょうは、人間が造った建物と、それに関係する野鳥の死亡事故について記事にします。
決してグロテスクではありませんが、しかし、小鳥の亡骸の画像を2枚貼付することになります。

そのことに対する心構えが出来ていらっしゃるならば、以下の”More”をクリックして読み進めてください。

あと、運良く最悪の事態を免れた小鳥も登場します。それには私も少々関わりました。





昨日の話。
職場建物を出ると、横たわっている鳥に気づきました。

危険な通り道_d0142891_2074630.jpgソウシチョウ。
以下、ウィキペディアのソウシチョウの項からかいつまんで記述します。
もともと日本に居なかった鳥ですが、ペットとして国内に持ち込まれたものが野生化して、現在では関東から九州に分布しています。営巣場所が競合するウグイスやオオルリが駆逐される危険があり、”日本の侵略的外来種ワースト100選定種”になっています…
とは言うものの、こうして死んでしまえば、しかも不慮の事故であるなら、ただ単にかわいそうな小鳥です。



危険な通り道_d0142891_20183743.jpg原因はこの渡り廊下です。窓ガラスに激突して命を落とす小鳥をいままでもたびたび目にしました。
鳥の種類によりますが普段飛ぶ高さに障害物があり、その一部に素通しのガラスがあると、そこに進路をとってしまうのでしょう。
わが社の社屋には同様の渡り廊下がありまして、激突を回避するため窓ガラスに”鷹のすがたを模ったシール”を貼って対応している場所もありますが、ここではそのような措置がなされていません。



危険な通り道_d0142891_20205030.jpgそのソウシチョウをせめてどこか木陰にでも置いてやらなきゃ…と思って、ふと見ると少しはなれたところにもう一羽横たわっていました。
たぶん、シジュウカラの(今年生まれた)幼鳥だと思います。
原因は同じく渡り廊下の窓ガラスへの激突。身体はすでに硬くなっていました。
二羽をどこかへ。ただ素手で握るのはためらわれたので、そばのトイレへ行って、トイレットペーパーを幾重にか巻き取って、戻ってくると…



危険な通り道_d0142891_2030629.jpgさらにもう一羽、横たわっているのです。トイレに行って戻ってくるほんの1分程度のあいだに事故があったということです。これには驚きました。
落ちたのは、またもシジュウカラの幼鳥。ちょっと脚を動かしますが、ぐったりしています。しばらく見ていると、右目まぶたが不自然に閉じたりひらいたり。また右羽を不自由に少し動かす様子で、復活するかどうか微妙な雰囲気。
そうしてさらに10分くらいでしょうか、身体を起こして20メートルほど飛んだのですが、ふらつきながら茂みに飛び込んで、枝にもきちんと止まれなくて、これはどう見ても普通の状態ではないので、素手で拾い上げて、私の仕事部屋のひとつへ連れて帰りました。



危険な通り道_d0142891_20522134.jpgひとの出入りがほとんどない静かな部屋があり、ちゅんが一時期住まいにしていた鳥カゴもそのままにしていたので、そこで少しの間静養してもらうことに。おじさんもこれからちょっと仕事があるからね。飲むかどうかわからないけれど水は置いておくよ。



危険な通り道_d0142891_21185973.jpg1時間ほどして様子を見に行くと、止まり木で落ち着いているし、私を見て狭い鳥かごのなかをばたばた飛ぶし、ぴぃーっと元気に鳴くし、で、もう大丈夫だろう。というわけで、鳥カゴごと屋外へ。



危険な通り道_d0142891_21544021.jpg出入り口を開け放つとそこから飛び出て遠くの枝葉のなかに消えました。しっかり食べて、立派なおとなになって、いつかアップで写真を撮らせてくださいな。



残る問題は事故の元凶となっている渡り廊下です。
職場の事務に話して、なにか手を打ってもらうようお願いしてみます。


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悲しいこともあったけれど、命拾いしたシジュウカラもいたことだし、そんなこんなで、
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あと、記事のなかに出てきた「ちゅん」ってのは、以前暮らしていたスズメです。
最後は悲しい話になってしまうのだけれど、もし興味がある方は こちら をご覧ください。
スズメがいかに表情豊かな生きものなのか、今日からスズメを見る目が変わるかもしれません。
by scratchphoto | 2010-06-10 00:04 | きょうのひとこと